只今、六本木ヒルズ52F展望台「東京シティビュー」にて開催中(~4/12まで)の、「東京コンクール・デレガンス2009」。
伝統と最新鋭のクルマが置かれるその向こうに都心の夜景が広がる、ミスマッチ過ぎて普段はおそらくなかなか観られない展示会に行って来ました。
そもそもは、森ビルさんがウチのお客さんだということもあって、アカデミーヒルズで開催するセミナーイベントのリリースを出されていたところ、実はこのイベントともコラボしているんだということを知り、急遽行ってみることにしたわけです。
いやはや、ビンテージ系クラシックカー、恐れ入りました。
吉田茂元首相の乗っていた車(1937年製ロールス・ロイス)
白洲次郎さんがイギリスで乗っていた車(1924年製ベントレー)
これなんてもう、今で言ったらバリバリのスポーツカーですよ。
80年以上も前にこんな車でイギリスの街を爆走(=爆音走行)してたなんて、どんだけトッポかったんですか、次郎さん!!!と思わずにはいられません。
クラシックカーのラインナップもさることながら、現代車の展示として、フェラーリのヨダレものシリーズも最後のコーナーに並んでいました。
もうね、表現がチープ過ぎるんですけど、これだけフェラーリレッドが並んでると、まるで、
「いやぁ、うまく塗れたねぇ、プラカラー。新しいエアブラシ、買ったの?」
とでも言ってしまいたくなるぐらい、真っ赤。
当たり前なんですけど、ピカピカで曇りひとつないし。
エンッツオのこのノーズ、やっぱり好きだなぁ。もろにF1カーですね。
Ferrari SP1という名の車。
見たことないなと思ったら、これ、フェラーリが50年振りに公式製作したワンオフカー(1台限り)だそうです。しかも、依頼主は日本人。
フェラーリクラブ・オブ・ジャパンの元会長だそうです。
ワンオフだっていうだけでもそりゃスゴイことなのに、よく見てみると、リアに積んだエンジン部分を覆っているガラスのピラー、メッシュが入ってスカスカです。
ここ。
フツーに中が透けて見えちゃいます。
ここまでしないと車内から放熱し切れないということなのでしょうが、問題はこれが付いている場所。
雨が降ったら乗れないんです。
この上に幌をかぶせるなんて想像つかないし。
街中で走ろうもんなら、ホコリもきっと、バンバン入ってくるでしょう。
つまり、このクルマはそのポテンシャルも相まってサーキットで走らせるためだけの市販車、といっても過言ではありません。
なんてこったい。
もうね、フェラーリを買うことが贅沢なんていう域を軽く通り越してますね。
いやいや、こんな感じの展示だったので、1時間もあれば全部観終わるかなーなんて思っていたら、1時間半も観入ってしまっていました。
時代を感じるだけでなく、存在自体が芸術にすらなっているクルマ達。
とてもいい目の保養になりました。
4/12(日)まで開催中ですので、ご興味のある方はぜひどうぞ。
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