ウチの会社のお客さまであるケンコーコムさんが、こういうリリースを出されています。
「ケンコーコム、医薬品のネット通販を規制する改正省令案の修正を目指し、パブリックコメント投稿促進キャンペーンを開始」
ウチの会社のえらいひとの日記でも、
「ほんとうにこれでいいの?医薬品のネット販売規制〜ネット嫌いの厚労省に届かなかった史上最大の100万人署名」
というエントリがあがっています。
法令が制定された後になってからあーだこーだ言うのはフェアではないと思うので、今のうちにコメントしようと思いました。
「今、すでに出来ていること(医薬品のネット販売)」が、突然出来なくなることで、当然ながらその利便性を評価し、活用している人にとっては不都合が生じます。
(ドラッグストアで、レジの人と対面するから買いにくい...というアイテムも、今ならネットで買えるわけですが、それも出来なくなります。)
立場によって不都合の生じ方はそれぞれだと思いますが、今回規制が検討された背景は、ものすごくザックリとまとめて簡単に言ってしまうと、
「医薬品をネットで販売すると、この先何が起きるか予測不可能で心配だから。」
という理由によるものです。
もっと丁寧で分かりやすい解説はこちらをご覧ください。
検討会が開かれて、今の時点で譲歩されている案は、
「離島に住む人に向けてなら(ネットでの購入は)OK。」
というものです。なんだそりゃ?って感じですね。
介護が必要でなかなか買い物にも出かけられない人であっても、北海道、本州、四国、九州、沖縄本島に住んでいたらネットで医薬品が買えません。
しかも、離島に住んでいる人であっても、2年後には不可となってしまいます。つまり、ほぼ全面禁止。
ここからは個人的な意見ですが、そもそも、薬剤師さんがキチッと販売管理している世界で、顔が見えない相手へむやみに販売が緩和されるとは思えないし、販売側の責任を考えたら現場レベルでまず最初に、運用に関するルールを誰しも考えるはずじゃないかと思います。
むしろ、「クサいものにはフタをしろ」という発想で、「相手の顔が見えないから販売を規制する」ことが実現してしまったら、これまでに培ってきた薬剤師さんたちの職務権限や存在意義が問われ、ひいては管轄省庁である厚生労働省自身が制定している、医師薬関連の資格・許認可制の権威と信頼が崩壊することにさえつながってしまうのではなかろうか、と思うわけです。
そんな、ヘンな法令が制定されてしまう前に、「一言モノ申したい!!」という人はぜひパブリックコメントのページで言いたいことを言っておきましょう。
※パブリックコメントの受付期間も、通常ならば1か月くらいあるはずなのに、今回は6/1に施行するから...と1週間しか設けられていません。(どこまで"お役所仕事"なんだよ...。)
それもナンセンスですが、言うタイミングは今しかありません。
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