「未来型サバイバル音楽論」(津田大介+牧村憲一・共著)を読了。
レコードからCDへの転換、インターネットやデジタルメディアプレーヤー等の登場により、音楽の流通方法やプロモーションの仕方が大きく変わりつつあり、作品を制作する側も従来のように大手レコード会社に頼らず必要最小限のコストにより自宅でも楽曲が作れてしまうような環境になった今、作り手からの新しい訴求方法やユーザーとのコミュニケーションの仕方、活動の在り方などを提示。
業界内の仕組みやユーザーのライフスタイルに大きな変化が起きているにもかかわらず、旧態依然の方法に依存したがために作品の販売が伸び悩むだけでなく、場合によっては活動自体も厳しくなってしまうような状況が起きているのは何も音楽業界だけでなく、様々な業種にも当てはまる事象だと思います。
著作権が、制作から販売までの間に携わる様々な立場/役回りとどう関わっているかの解説もあり、"ギョーカイの中身"を俯瞰で捉え易く、かつ変化が起きている部分を照らし合わせて紹介しているためポイントを掴み易い内容になっています。
現状を整理しつつ、新しい方法論を模索・検討している時にはオススメです。
コメント