先日、こちらのエントリで書いたiBassoのヘッドフォンアンプですが、先日某家電店に行ったところ、ショーケースの中にいくつか展示品があって、「お試し可」のPOPが貼ってあったので、せっかくだからといくつか試してきました。
※売り場に行って、oyaideのポータブルアンプなども同価格帯で見かけたのですが、今回は割り切ってiBassoに限定。
試聴曲は、クラシックの...などと気取らず、普段聴いている中からTM-NETWORKをセレクト。
しかも、あえてリマスターなどかかっていない、発売当時のディスク音源をリッピングして音像も若干くぐもり気味の、名盤「Self Control」から「Maria Club」と「Don't Let Me Cry」のイントロ&歌い出し部分で。
ヘッドホンはSHURE SE 215、端末は、iPhone 4S(ホワイト)です。
[iBasso Audio High resolution ポータブルヘッドホンアンプ A01]
実は、最初に気になっていたのがこのモデル。
ちょうど新製品として発表された時。
コンパクトで、値段もまぁ手頃でどうかなぁ、と。
オーディオミニプラグ経由で試聴したのですが、結論からいうと、一番ナチュラルな形で音のパワーが上がったのがこのモデルかな。
エフェクトがGain:1と2の2種類(中〜高音の変化用と低音用)用意され、単純にそれぞれON/OFFをするだけなのですが、いずれもわざとらしくない感じでエフェクトがかかります。
入出力系統も1in/1out(いずれもステレオミニジャック)のみなのですが、ムダがなく、シンプルでコンパクトなのもこのモデルの良いところかもしれません。
クリアーで、低音の裏支えが付いたような、まさに「パワーアップした」という印象です。
[iBasso Audio BTL grounding ポータブルヘッドホンアンプ A02]
A01の1コ上の機種。
値段的にはこの下のモデル(D2+ Hj Boa)とカブっているので、その辺りも考えてどっちかな?ということで。
パワーは、A01よりも高出力だけどD2+Hj Boaとは同じ。
こちらもアナログ端子しかないので、ステレオミニジャック経由で接続。
A01を試した後だったせいか、音質的にはA01とあんまり変わらない感じ。こちらもエフェクトは2系統付いていますが、A01の低音ほど「ONにすると変わった」感はなかった気がします。
確かに出力は高いのだけれど、ちょっとムリして上げてる...といった印象かなぁ。
[iBasso USB-DAC ポータブルヘッドホンアンプ D2+ Hj Boa]
一番期待して繋いでみたモデル。
これには、先の2つとは異なり、ドックコネクタ経由でステレオミニジャックに繋がるケーブルで接続。
「音が鳴り出すと自動で本体のスイッチが入ります。」
と店員さんが教えてくれ、すかさず1へぇ〜。(笑)
エフェクトはピンスイッチのON/OFFによるGain1系統のみ。
ONにすると、高音の高いレイヤーがカットされ、低音が補強されるようなイメージ。
存在感アリアリなボリュームツマミを右にひねると、あぁもうそこで大音量。
音量を上げた時のパワーインパクトは3機種の中でダントツなのですが、何と言うか、誤解を恐れずに言うと「無理矢理上げている」というか。
アンプの役割としては決して間違っていない...それどころかむしろ正しいんですけど、ヘッドフォンで聴いているから余計にその「アンプの力で持ち上げちゃっている感」が露骨に感じちゃうような。。。
SHURE SE 215のようなインナーイヤーヘッドフォンにはここまでのパワーは要らないでしょ、というくらい。
どっちかというとヘッドフォン向けというより、ちょっと出力が物足りないポータブルスピーカーとか、ライブのイヤーモニターに音の厚みを足したい時用というか、そんな感じですかね。
ということで、個人的な音質の好みとコストパフォーマンスなどから独断と偏見で選ぶモデルは、
[iBasso Audio High resolution ポータブルヘッドホンアンプ A01]
に決定!
...けど、買うかどうかは、まだ思案中です。(Bluetooth対応のヘッドホンも気になるものがあるので)
iBasso A02のエフェクトって何のことですか?ゲイン切り替えの事でしょうか?
投稿情報: 通りすがりの名無しちゃん | 2013/04/21 16:45
すみません、A01を読み飛ばしていたもので…ゲインをエフェクトとおっしゃっているのですね。しかし二種類のゲインは(中〜高音の変化用と低音用)といった分類の仕方を普通はしないと思うのですが如何でしょう。ヘッドホンのインピーダンスとか、そういったものをご存知の上でおっしゃているのでしょうか?
投稿情報: 通りすがりの名無しちゃん | 2013/04/21 16:58
コメントありがとうございます。
2種類のゲインの区分けについては、そもそも何で2個付けたのかも分かりませんが、あくまでエンドユーザーの視点(この場合聴点か)に基づく拙い私の所感ですので、実際のところは肥えた耳をお持ちの皆さん自身が直に聴いてみていただくのが一番かと思います。
また、エントリの内容自体も専門的なレビュー記事としてポストしたわけではなく、ちょっとポータブルアンプに興味を持った音楽ファンが何の予備知識を持たなくても、プレーヤーとヘッドフォンをいきなり繋げた時のイメージとして「あーそういう感じね」と参考にしてもらえるようなものになればいいなというつもりで書いてますので、詳しい方には物足りなかったり全く的を射ていなかったりするかもしれませんが何卒ご了承くださいませ。
投稿情報: Toyo-P | 2013/04/22 00:30
ヘッドホンの仕様に合わせて切り替えるものです。詳しくは「ヘッドホン インピーダンス ゲイン」でググッてください。例えるなら、コップのサイズを大きくして水の味が変わったと言っているようなものです。厳密に言えばノイズの乗り方も変わるので音質に変化が生じる場合もあるのですが…「エフェクトがGain:1と2の2種類(中〜高音の変化用と低音用)用意され」という表現は大いに誤解を招きますので、修正される事をお勧めします。何もご存じない方が誤った知識を身につけてしまいますので。ちょっとお節介が過ぎましたね…失礼しました。
投稿情報: 通りすがりの名無しちゃん | 2013/04/22 01:30